離婚したい。
でも、動けなかった。
それは、気持ちが弱かったからじゃありません。
実際に「離婚」という現実を前にしたとき、私にはどうしても越えられない壁がいくつもあったんです。
今日は、そんな離婚に踏み切れなかったリアルな理由を正直に書いてみようと思います。
1. お金の不安が大きすぎた
真っ先に頭に浮かんだのは、やっぱりお金のこと。
家賃、光熱費、食費、子どもの学費。
「全部自分で払えるのか」と考えた瞬間、現実の重さに押しつぶされそうになりました。
私は8年間専業主婦をしていて、パートに出始めたばかり。
週2〜3回の勤務で、月に3〜4万円しか稼げていなかったんです。
それで子ども3人を育てながら生きていく?
想像しただけで無理だと思いました。
2. 子どもたちの生活を変えたくなかった
離婚したら、引っ越し、転校、友達と別れる――。
子どもたちの生活に大きな変化があることも、不安でした。
自分ひとりなら耐えられても、「子どもたちにまで我慢させるのか」と考えると、どうしても踏み切れませんでした。
3. 親や周りからどう見られるか怖かった
「離婚した」と言ったら、親はどう思うだろう。
友達は?近所の人は?
世間の目をすごく気にしていました。
本当は、自分と子どもの幸せだけ考えればいいのに、それができなかったんです。
4. 一人で全部背負う覚悟ができていなかった
家のこと、育児のこと、お金のこと。
「全部自分でやる」覚悟が、あのときの私にはまだ足りませんでした。
疲れても、病気になっても、誰にも頼れない。
そんな孤独を想像して、怖くて足がすくみました。
5. 未来に自信が持てなかった
何より、自分に自信がありませんでした。
離婚した後、本当にちゃんと働けるの?
ちゃんと子どもを育てられるの?
ボロボロにならない?
私はそんなふうに未来を疑ってばかりでした。
それでも、少しずつ変わっていった
だけど。
小さな一歩を踏み出すことで、私は変わっていきました。
週3のパートでも、自分で稼いだお金で子どもの洋服を買えたこと。
履歴書を書いて、面接に行けたこと。
スマホで調べて、できることを探したこと。
そのひとつひとつが、「私でも動けるんだ」と思わせてくれました。
離婚するかしないか。
正解はないし、どちらも簡単な道ではないけれど。
「動きたいのに動けない」と悩んでいるあなたに、
あの日の私の気持ちが、少しでも届いたら嬉しいです。
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