そして初のお給料日。
初回は3万円ほどでした。
たった3万円でしたが「私、誰にも頼らずに、月に3万円稼げたんだ」って。
それって、専業主婦時代の私からしたら、ものすごい一歩だった。
今までは、家のお金のことはすべて夫まかせだった。
自分が稼いだお金で買い物をする感覚なんて、何年も忘れていた。
だけど、初めて自分で稼いだお金で子どもの服を買ったとき、「あ、これって私の力なんだ」ってじんわり実感した。
もちろん、3万円じゃ生活はできない。
子ども3人を養うなんて、とてもじゃないけど無理。
でも、3万円を稼げた私なら、5万円も、10万円も、がんばればいけるんじゃないか――そう思えたことが、私にとっては大きかった。
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